プロダクトマネージャーとして働きながら、AIで「自分の手で作って、確かめる」ことを実践しています。このノートの記事は、どれも自分で手を動かして得た一次体験に基づいています。借り物の知識ではなく、作ってみて・つまずいて・学んだことを書いています。
2023年ごろから、AIは日常的に使っていました。ChatGPTで調べ物や文章の壁打ちをする——そんな“使う側”の時期がしばらく続きます。転機は2024年。会社の先輩に「Claudeのアウトプットがいい」と勧められて使い始めました。最初は、議事録のまとめ、アイデアの壁打ち、アーティファクトでの試作——仕事の道具として、どんどん手放せなくなっていきます。それでも、まだ“使う側”でした。
はじめて“自分で作る”を経験します。知り合いの経営者が新しくカフェを開くというので、そのWebサイトを Bolt.new で自分で作ってみたんです。コードはほとんど書けない。それでも、動くものができた。「PdMの自分でも、作れる」——この感覚が、出発点でした。
そこからは、いくつかのツールを試しながら手を動かし続けます。Bolt.new、v0、そして Claude Code——自分のやり方に合う道具を探すうちに、プロトタイプ止まりだったものが、リリースして・直して・また直す、というところまで回せるようになった。“使う側”から“作る側”へ、ようやく踏み出した実感がありました。
たとえば、自分のためのアプリ。思いついた「日の出・日の入りで時刻が動く(昔の時間の数え方)」というアイデアを、専業のエンジニアではない自分が、二週間ほどで形にしてリリースしました。でも、話はそこで終わりません。リリースした“後”に、現実が来ます。ユーザーからバグ報告が届き、スマホの通知制限という壁にぶつかり……「動いた」のその先に、本当の仕事があると知りました。
仕事でも、AIを相棒にしています。Claude Code で業務システムを作っているとき、曖昧な指示にAIが逆質問してくる——「この場合はどう扱う?」。壁打ちしながら仕様が締まっていく感覚は、いまの開発の手応えそのものです。一方で、AIに「ダッシュボードを作って」と丸投げして、まったく違うものが出てきた失敗もありました。何をどう任せるかを、痛い目を見ながら学んできました。
こうした「作って・確かめて・つまずいて・また直す」の繰り返しが、このノートの記事の元になっています。
「AIエージェント時代のプロダクトマネジメント」を、考え方・作り方・検証・組織の意思決定の4つのテーマで、記事として蓄積しているノートです。軸にしているのは、検証の経済学(動くものを速く作って確かめる)と、委任の設計(何をAIに任せ、何を人が持つか)。AIで「自分で作って確かめる」ための実務知見を、等身大で記録しています。