「自分はコードが書けないから」——プロトタイプ作りを、そこで諦めていないだろうか。
結論から言う。コードが書けなくても、30分で「触れるもの」は作れる。LovableのようなAIプロトタイピングツールに、作りたい画面を自然言語で伝えるだけでいい。あなたがやるのはコーディングではなく、ディレクション(委任)だ。これは委任の設計を、そのまま手で実践することにほかならない。
ただし、「いい感じのアプリを作って」と言うだけでは、いいものは出てこない。コツは4つある。
1. 一つの仮説に絞る。 「アプリ全体」ではなく、「検証したい一つの体験」だけを切り出す。たとえば「オンボーディングの最初の3画面で、ユーザーが迷わないか」。欲張らないほど、速く、鋭くなる。
2. 意図を“構造”で渡す。 「誰のための、何を、なぜ」を一段ずつ。目的・対象ユーザー・必須要素・やらないこと。曖昧な一言ではなく、PdMが企画書で書いてきた構造のまま言葉で渡す。RCTCOフレームワークが、そのまま効く。
3. 触って、違和感だけを直す。 出てきた画面を実際にクリックし、「ここで詰まる」と感じた所だけを、また自然言語で直す。完璧を目指さない。仮説を確かめられれば、それでいい。
4. URLにして、人に見せる。 これが一番大事だ。動くものをURLにして、チームやユーザーに触ってもらう。その瞬間、「実現できるか」の議論は「これをどう良くするか」に変わる。動くものは、文書にはできない合意のつくり方をする。
最後に、一つだけ約束してほしい。このプロトタイプは“使い捨て”だ。 本番にそのまま載せるためのものではない。検証された「価値」だけを、エンジニアに渡す。コードは捨ててかまわない——あなたの仕事は、コードを残すことではなく、価値を確かめることだから(この“正しいバトンタッチ”は、別の記事で詳しく扱う)。
30分の手触りが、3か月の議論を終わらせることがある。まずは、一つの画面から。
企画 → プロンプト → プロトタイプ → 検証 → バトンタッチまでを一続きの技術として、関連記事で掘り下げています。すぐ使えるテンプレートは無料テンプレ集に。
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