「プロンプトがうまく書けない」と感じるとき、足りないのはたいてい才能ではなく、構造だ。
実は、良いプロンプトの中身は、PdMが毎日考えていることとほとんど同じだ。誰のために、なぜ、何を、どの範囲で、どういう形で。この5つを、頭の中で済ませずにAIへ明示的に書き出す——それだけでいい。このノートでは、これを RCTCO と呼ぶ。
- Role(役割):AIにどんな立場で考えてほしいか。「シニアのプロダクトデザイナーとして」。
- Context(背景・目的):誰のための、何のための仕事か。AIはあなたの頭の中を読めない。前提を渡す。
- Task(タスク):何をしてほしいか。ここに一行、必ず入れる——「着手する前に、不明点やエッジケースを逆質問して」。これが、AIが勝手に決めつけて突き進む事故を防ぐ。
- Constraints(制約):やらないこと、守ること。「既存のデザインシステムに従う」「個人情報は扱わない」。
- Output(出力形式):何を、どんな形で返してほしいか。「箇条書きで」「コードと、その判断理由を分けて」。
「毎回5つ書くのは面倒」と思うかもしれない。だが、これはあなたがどうせ考えることを、書き出しているだけだ。10回も使えば構造が体に入り、むしろ速くなる。「あ、Contextを渡していなかった」と気づくのが早くなる。
ひとつだけ、PdMがやりがちな失敗がある。一つの巨大なプロンプトに、全部を詰め込むことだ。「DB設計からUI、テストまで一気に」とやると、AIは長い指示の真ん中を取りこぼす(lost in the middle)。タスクは小さく割って、一つずつ渡す。これは委任の基本と同じだ。
プロンプトは、魔法の呪文ではない。あなたがすでに持っている「ブリーフを書く力」を、AIに向けて使うだけだ。
📄 無料配布(登録不要):このRCTCOを1枚にまとめたRCTCO プロンプト・テンプレート(編集して使えるWord/.docx)。記入欄つき・防御策つき。そのまま編集して手元で使ってください。
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